1日国内留学のスケジュールに「診断セッション」があるのを見たとき、こう心配するかもしれません:

「これはテスト?もし失敗したら?」

どうぞ安心してください。これは合否や点数とは関係のない時間です。気楽な会話だと思ってください。失敗のしようがありません。

診断セッションは、あなたの言語指紋(英語をどう使うか、その人だけのパターン)を見つける、45分間の会話です。

そしてその指紋をもとに、1日のカリキュラム全体を組み立てます。

「言語指紋」とは?

誰でも英語では間違えます。でも、どんな種類の間違いをするかは、指紋と同じくらい人それぞれです。これは、学習者の言語パターンを体系的に調べる「エラー分析」という研究分野の考え方をもとにしています。

例えば:

  • 受講生Aは決まって冠詞を落とす(“I am teacher”“I am a teacher”
  • 受講生Bは前置詞でつまずく(“I go to home”“I go home”
  • 受講生Cは形容詞と動詞の形を混同する(“He is very like sports”“He really likes sports”

こうした間違いには、はっきりした規則性があります。日本語の文法が英語にどう影響するかに根ざした、体系的なパターンなのです。

診断セッションでは、その人だけのパターンが見えてきます。

診断セッションの仕組み

ステップ1:リラックスした会話(0:00〜0:15)

まずは気軽な雑談から始めて、英語脳をウォームアップします。

  • 「仕事について教えてください」
  • 「先週末は何をしましたか?」
  • 「なぜこのコースを試そうと思ったのですか?」

この段階では、訂正はしません。ただ耳を傾けて、メモを取ります。

ステップ2:的を絞った質問(0:15〜0:30)

リラックスしてきたら、特定のパターンが見えてくるような質問に移ります。

  • 過去形:「昨年行った旅行について教えてください」
  • 仮定法:「もし宝くじに当たったらどうしますか?」
  • 理由の説明:「なぜ英語が日本人学習者にとって難しいと思いますか?」

こうした質問では、複雑な文法を使うことになります。間違いが隠れやすいのは、まさにそういう場面です。あなたが話している間、私はこんなところに耳を澄ませています。

何を聞いているか?

1. 回避パターン

多くの学習者は、信頼していない文法を避けます。

例えば、もしあなたが現在完了形(“I have been to Tokyo”)を一度も使わないなら、それは以前に勉強したことがあっても、それに自信がないことを教えてくれます。

2. 繰り返される間違い

もし10分間に3回 “I went to shopping” と言ったなら、それは言い間違いというより、一つのパターンと考えられます。

そして、パターンは的を絞った練習で修正しやすくなります。

3. 翻訳の干渉

時々、文の途中で止まって、ほぼ正しいけれど違和感がある何かを言います。

例:“My hobby is to read books.”

文法的には正しいですが、少し不自然です。ネイティブスピーカーは言います:“My hobby is reading books.”

これは、英語で考える前に、日本語(「趣味は読書です」)から翻訳しているサインです。

4. 語彙のギャップ

もしあなたが簡単なもの(例:「野菜を切るために使うもの」の代わりに “knife”)を説明するのに苦労したら、それを記録します。

でも、あなたがすでに知っている単語も書き留めます。その知識を土台に、練習問題を組み立てられるからです。

なぜこれが標準的なプレースメントテストとは違うのか?

標準的なプレースメントテスト 診断セッション
多肢選択問題 実際に近い会話
何を知っているかをテストする 何を実際に使っているかを明らかにする
一般的な結果:「あなたは中級です」 具体的な結果:「冠詞を落とし、仮定法に苦労しています」
どのクラスに入れるかを決定する あなただけのカスタムカリキュラムを構築する

プレースメントテストは、あなたをグループに振り分けるもの。診断セッションは、あなたのためのプログラムを設計するものです。

診断セッションの後に何が起こるか?

定着タイム(10:30〜12:00)の間に、私は2つのことをします。

  1. 見つけたパターンに合わせて、個別の練習問題を作る
  2. あなたが言えなかった語彙で、フラッシュカードを用意する

静かな勉強時間が終わる頃には、あなた自身の間違いから作った教材が手元にできています。市販の教科書とは、ひと味違う一冊です。

診断セッションはストレスフル?

少し緊張してしまうのは自然なことですが、どうぞご心配なく。このセッションは、あくまでリラックスした会話の時間です。尋問のように身構える必要はありません。

質問はどれも自然に感じられるものばかり。もし間違えても、私が止めることはありません。ただ書き留めるだけです。あなたが評価されているわけではありません。あなたの英語を分析させてもらっているのです。あなたの英語を深く理解できるほど、サポートも的確になります。

まとめ

診断セッションでわかるのは、点数では見えない、あなたが実際にどう英語を使っているかという姿です。そこから、これまで気づかなかったパターンが見えてきます。これはエラーパターン分析とも深く関わっていて、体系的な間違いを見つけ、的を絞って改善していきます。

あなたのパターンを発見する準備はできましたか?