1日国内留学のスケジュールに「コミュニカティブ・ゲーム」があるのを見たとき、こう思うかもしれません。

「それって…遊びでは?もっと勉強すべきじゃないの?」

その感覚は自然です。ゲームは娯楽であり、学習ではないと感じられるかもしれません。

しかし、なぜ大人の学習プログラムにこの活動を取り入れているのか。それは「ゲーム」だからではなく、「英語を使わざるを得ない状況」を作り出すためです。

学習目的に合わせて、大人向けに設計・選定された活動を使って、翻訳に頼らず、即座に意思を伝える「現実に近いプレッシャー」をシミュレートします。

「安全な」英語練習の限界

通常の英会話レッスンで、講師がこう聞くことがあります。 「週末はどうでしたか?」

あなたは答えます。 「良かったです。買い物に行きました。」

講師は笑顔で次に進みます。

ここには、現実に近いコミュニケーションの緊張感はあまりありません。 間違えても何も失うものはありません。脳はそれが「安全なパフォーマンス」だと知っているため、働きにくくなります。

コミュニカティブ・ゲームが何を変えるのか

今度はこう想像してください。Codenames Duet(2人協力型ゲーム)をプレイしています。

私があなたにヒントを出します:“Ocean, 2.”(海、2)

あなたは、ボード上のどの2つの単語が「海」に関連するかを推測し、その理由を英語で私に説明しなければなりません。

判断を誤れば、二人とも負けます。説明が曖昧なら、私はあなたの意図を理解できません。

突然、伝えることの重要性が高まります。

脳はパフォーマンスしているのではありません——問題を解決しているのです。そしてそれを解決するには、英語が頼りになるツールとなります。

その瞬間、あなたは「学習者」から「コミュニケーター」へと切り替わりやすくなります。

なぜこれが流暢さを引き出すのか

1. 翻訳している時間がない

会話レッスンなら、言葉に詰まっても待ってもらえます。しかし、ゲームではタイマーが動いていたり、パートナーが待っていたりします。今すぐ言葉にする必要があります。

これにより、脳は次のような動きを促されます:

  • 日本語を介さずに英語の語彙にアクセスする
  • 完璧さよりも「伝わること」を優先する
  • 知っている単語でなんとか説明する(言い換え力)

単語を暗記するのではなく、意思疎通する力を養います。

2. 本物の交渉

ゲームは交渉を必要とします: 「このカードを選ぶべきだと思う」 / 「いや、それはリスクが高すぎる」

これはビジネスや日常会話に近い、実際に近い英語のやり取りです。台本を読むのではなく、相手を説得し、議論し、妥協点を探るプロセスそのものです。

3. 「正しさ」より「勝利」への集中

英語を話す最大の壁は、「間違えたら恥ずかしい」という自意識です。

しかし、ゲームに没頭して勝つことに集中していると、自分の英語がどう聞こえているかを気にする余裕が減ります。この「自意識の低下」こそが、多くの学習者が一歩踏み出すきっかけになります。

採用しているゲームの例

1日国内留学はマンツーマンのため、すべてのゲームはペアで行えるものを選定しています。

Codenames Duet

目標: 1語のヒントを手がかりに、2人で協力してターゲットワードを見つけ出す。 効果: 抽象的思考、描写力、相手の意図を汲み取る力の向上。

Spot It! (Dobble)

目標: カード間の共通シンボルを誰よりも早く見つけて叫ぶ。 効果: 語彙の瞬発力と自動化(翻訳する暇を与えない)。

写真描写ゲーム

目標: パートナーが正解を選べるよう、特定の写真を詳細に描写する。 効果: 正確な形容詞の使用、空間説明、誤解の修正スキル。

教科書での練習との違い

教科書アプローチ コミュニカティブ・アプローチ
空欄を埋める:「I ___ to the store.」 「なぜそのカードを選んだか説明して」
復唱する:「Can I help you?」 「私が正解を見つけられるよう描写して」
低いリスク 高い関与(勝ちたい・成功させたい)
自意識過剰になりがち タスク解決に没頭できる

コミュニカティブ・ゲームは、言語を「教科」から「目標達成のツール」に変えます。

なぜ1日国内留学の一部なのか

このシミュレーション・セッション(15:45–17:15)は、意図的に1日の後半に配置されています。

それまでに6時間以上英語を話し続け、脳はすでに「英語に集中しやすい状態」になっています。その状態で、適度なプレッシャーのかかるゲームを行うことで、学習した内容を実践的な「使えるスキル」へと定着させやすくします。

使える英語を目指すなら、本気になれる練習が必要です。時には、それが「遊び」のように見えることもありますが、脳にとっては負荷の高いトレーニングになります。

あなたも体験してみませんか?